あなたはゴルフコースの「IN」と「OUT」の違い分かりますか?
ゴルフコースを予約するときに必ず選択しますよね。
参加するときも「今日はINスタートだからね~」なんて言われるけど、INスタートって1番ホールからなのか10番ホールからなのかよく分かりませんよね。
実は私も全然知らなかった内の1人です。疑問には思っていたけど、特に気にする必要がなかったので調べもしていませんでした。
ようやく調べてみたのですが、意外と感動と感心があったので紹介したいと思います。
意外と知らない人が多いので、ちょっとした雑談に有効ですよ。
INとOUTの違いについて
実はINとOUTは略語なんです。
IN = Coming IN
OUT = Going OUT
へぇ~そうだったんだ
ゴルフコースは全18ホールありますが、1番ホールから9番ホールまでをOUTコースと呼びます。
そして10番ホールから18番ホールをINコースと呼ぶのです。
たまに東コースとか西コースとかってなってるのはなんで?
18ホール以上あるゴルフ場は独自の名前を付けているんだよ
私もゴルフを始めてからしばらく経っても全く覚えられませんでした笑
INが最初でOUTが後だからINスタートは1番ホールからで、OUTコースは10番ホールからって思いませんか?
これにはしっかりと理由があったんです。
INとOUTと呼ぶ理由
ゴルフの聖地「セント・アンドリュース」から来ているそうです。
知らない方も多いと思うので、簡単に説明しておくとゴルフ発祥の地スコットランドにあり、1552年に作られ世界で最も古いコースで世界で唯一つ「神と自然が創り給うたコース」と呼ばれているコースです。
めちゃくちゃ古くからあるんだね
なぜセント・アンドリュースがINとOUTと呼ぶ理由を作ったか説明しますね。
セント・アンドリュースはクラブハウスから出てすぐに1番ホールがありどんどんとクラブハウスから遠ざかる設計になっています。
1番遠くにある10番ホールからクラブハウスに近づいてきて、最終18番ホールがクラブハウスに近い設計になっているんです。
クラブハウスから出かけていくから「Going OUT」
クラブハウスに入ってくるから「Coming IN」
と呼ばれるようになりました。
INとOUTを分けてスタートするようになった
ゴルフコースは本来1番ホールからスタートして18番ホールで終えるものでした。
なので必ずOUTスタートからでINコースで終わっていたんですね。
しかしゴルフ人口の増加によって事情が変わってきました。
1965年には約11,000人の利用客だったのにMAXの1992年には約102,000人にもなり、約10倍にもゴルフ人口が増えたんですね。
2017年でも約85,000人のゴルフ人口がありますので、当時に比べると大幅に増えていますよね。
※日本ゴルフ場経営者協会「利用税の課税状況からみたゴルフ場数、延利用者数、利用税額等の推移」を参照
ゴルフ人口が増えてきたことによりINとOUTを分けてスタートするようになりました。
みんなOUTコースからスタートして順番待ちをするより、INとOUTを分けてスタートしてもらう方が円滑に楽しむことが出来ると考えられるようになったんですね。
プレイヤーにもゴルフ場経営者もWIN-WINな考え方だね!
ゴルフコース設計者の思惑通り楽しむのもあり
元々1番ホールから回ることを基本としていたので、最終18番ホールが名物ホールとなっているゴルフコースも多いです。
セント・アンドリュースの18番も印象的だよね
ローマン・ブリッジは1度は自分の目で見てみたい!
例えば初心者にオススメな「コスモクラシッククラブ」の18番ホールはかなり印象に残ります。
ホール自体の難易度はそこまで高くないですがグリーンの手前に崖のようなバンカーがあります。
仮に入れてしまった場合はなかなか出すことが難しいです。
他にも景観がものすごいキレイなホールや難易度が高いホールを18番に設定しているゴルフコースも多いです。
INコースとOUTコースの特徴を理解出来て、プレーするのもゴルフの楽しみ方の1つです。
何度か行ったことのあるコースであれば、どっちからスタートしようかな?と考えるのも楽しいですよ。
私は「ABCいすみゴルフコース」へ1年に1度お邪魔しますが、9番ホールがとても印象的で難しく感じてしまうホールがあります。
INスタートすればすれば前半で消化出来ますし、OUTスタートだと最終ホールが大きな壁となります。
今回はどっちでスタートしようかな?なんて考えるのはとてもワクワクします!
まとめ
INとOUTの違いについていかがでしたでしょうか。
意外な雑学が増えるとまたゴルフが楽しくなってきますよね。
今は特別意味の無いことになりつつあるINとOUTですが、歴史を振り返るとちょっぴり感動と感心がありますね。
雑学を溜めつつゴルフを楽しみましょう!
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